ドコモのAndroidスマホと格安SIMの親和性は、au・ソフトバンクより高いです。
でも、注意しないと解約金・解除料で思わぬ出費を強いられます。
多くの人は。端末代の分割支払いを気にする人が多いですが、月々サポートは端末代を割り引いているんじゃなくて、月々の利用料を割り引いています。
月々サポートの項で詳しく書いていますが、「支払いが終わるまで」と考えるより、解約してしまった方が安くなるかもしれません。
自分のケースと照らし合わせて、電卓を用意して最後まで読んでください。
ドコモのAndroidスマホで格安SIMを使う注意点
ドコモのAndroidスマホは、SIMロック解除しなくてもドコモ系の格安SIMでそのまま使えます。使う電波は同じですから、端末の周波数も気にする必要はありません。
残る注意点は 2年縛り・端末代・テザリング の3点です。それぞれについて詳しく解説します。
【2年縛り】2年契約の解約金
ほとんどの人は、2年単位の契約で基本料の割引を受けているはずです。
現行だと以下の4つのプランに割引が効いています。
- カケホーダイライトプラン
- カケホーダイプラン
- シンプルプラン(シェアパック専用)
- データプラン
カケホーダイライトプランの場合、2年間の定期契約なしだと3,200円ですが、2年契約だと1,700円になります。
更新月は契約した月の2年後の同じ月の翌月と翌々月の2ヶ月間です。更新月以外に解約すると9,500円(税別)の解約金がかかります。
自分が何年何月に契約したかなんて覚えている人は少ないので、電話かMy docomoで確認しましょう。
電話の場合
ドコモの携帯・スマホから:(局番なし)151
その他の携帯・一般電話から:0120-800-000
※契約電話番号と契約時に設定した4桁のネットワーク暗証番号を準備しておきましょう。
My docomoの場合
My docomoにアクセスし、dアカウントのIDでログインします。
トップメニューの【ドコモオンライン手続き】をクリック
下の方へスクロールして【その他】の【ご契約内容確認・変更】をクリック
2ページ目の【料金プラン】の欄に契約満了月が書かれています。その翌月・翌々月が解約金が掛からない月です。2年契約に関しては、↑この2ヶ月に解約するのがベストです。
【端末代】月々サポート
2年契約と、スマホの端末代の割引は別です。それが月々サポートと端末購入サポートです。
月々サポートは、端末に応じて月々の利用料金が割引されるプランです。
端末代金が割引されているのではなく、月々の利用料が割引されています。
実質●●円というのは、分割される前の金額が●●円になっているわけではなく、元の端末代も分割金額も同じで、月々の利用料が割引されているという仕組みです。
解約したりドコモからMNPすると、月々サポートも終了するので、残った端末代はそのまま分割で払い続けることになります。
【端末代】端末購入サポート
端末購入サポートは、月々サポートと違い端末代が割引されるプランです。
端末購入サポートには12ヶ月の規定利用期間が設定されていて、期間内に解約すると高額な解除料(機種により異なる)が必要になります。
また、指定のパケットパック・シェアオプションへの加入が条件で、こちらは「規定利用期間を過ぎるまでの契約が必要」と定められています。
ですから、最低でも13ヶ月は契約を続けなきゃいけません。
また、規定利用期間は月初めの1日以外に購入すると、翌月が1ヶ月目になりますから、14ヶ月契約を続けないと、解除料が発生してしまいます。
ドコモを解約するベストなタイミング
ドコモを解約して格安SIMに乗り換えるベストなタイミングは、
- 2年契約の更新月
- 月々サポート(分割払いが終わる月)
or 端末購入サポートの解除料がかからなくなる月
この2つは必ずしも重なるとは限らないので注意が必要です。
月々サポートの場合
月々サポートに関しては、解除料はありませんので「スマホをドコモで分割で買ったんだ」と考えれば、ドコモを解約後に分割支払いが残るのもやむを得ないです。
分割払いが終わるまで、高い利用料を払い続けるくらいなら、格安SIMに乗り換えて、端末代だけドコモに払い続けた方が得です。高いのは端末代じゃなくて利用料です。
Xperia XZ1 Compact(SO-02K)の場合
ドコモ継続の場合 | 格安SIMへ乗り換える場合 |
---|---|
カケホーダイライト:1,836円 データパックM(5GB):5,400円 spモード:324円 機種代金:3,240円 月々サポート:-2,133円 |
LINEモバイル 5GB 音声通話SIM:2,398円 10分電話かけ放題:950円 機種代金:3,240円 |
8,677円 | 6,588円 |
このように差額は2,000円/月以上になります。
スマホ代の分割が残っていて、月々サポートが受けられなくなっても、格安SIMに乗り換えてしまった方が安くなることが分かります。
ですから、2年契約の更新月に解約してしまった方がお得です。
逆に、分割支払いが終わるタイミングの後に2年契約の更新月が来る場合、残りの月のドコモの利用料と、格安SIMの利用料の差額を計算しましょう。その額が9,500円以上になるなら、乗り換えてしまった方がお得になります。
端末購入サポートの場合
端末購入サポートは解除料が安いものだと1万5千円程度ですが、解除料が3万円~5万円の端末が多いです。もし、2年契約の更新月が、端末購入サポートの規定利用期間内で、解約できない場合は、そのまま更新せずフリーコースに変更しましょう。
フリーコースはいつ解約しても9,500円の解約金が不要で、月々の基本プランの金額は同じです。ずっとドコモ割・更新ありがとうポイントは適用外になりますが、ずっとドコモ割でパケット代が安くなるのは4年からだし、貰えるポイントは3000ポイントです。
格安SIMに乗り換えるつもりなら、2年定期契約を更新するメリットはありません。
端末購入サポートの規定利用期間が終わった後に2年定期契約の更新月が来る場合、その残りの月数の月額料金と、格安SIMに乗り換えた場合の月額料金の差額が、9,500円以上になる場合は、解約してしまった方が節約になります。
1、2ヵ月なら9,500円以下の場合が多いですが、3ヶ月以上だと月額料金の差額が9,500円を超えます。
自分の契約内容と照らし合わせて、ベストなタイミングを見つけてください。
テザリングが使えないスマホが多い
2016年春夏モデルからこのAPNロックされていない端末が出ていて、最近の端末ならほぼ、格安SIMでもテザリングが使える仕様になっています。
2017年12月時点では以下の機種ではテザリングも動作確認が取れています。
注)IIJmioの動作確認端末を参考にしました。動作確認端末 | IIJmio
まだ現行で販売されているモデルは動作確認されていませんが、この流れですからAPNロックされていないと考えられます。
APNロックされているスマホの場合
APNロックされているスマホの場合、非公式でroot化して内部のファイルを編集したり、XperiaやGalaxyの特定の機種は、パソコンとUSBで繋いでデバックモードで操作することで、テザリングが使えるようになる方法もあります。
ただ、どちらも非公式の方法でややこしい上に、操作を誤るとスマホ自体が使えなくなったりする可能性もあります。
私はXperia Z4(SO-03G)を、後者の方法を試しました。慣れない操作でかなりドキドキしましたが、結果的にでテザリングが使えるようにしました。
「壊れてもいい」と思えるなら試すのもありですが、「そういうの苦手」とか「わたし無理」と思う方はやめといたほうが無難です。
どうしてもテザリングが必要なら、SIMフリースマホを選びましょう。
ドコモのAndroidスマホで格安SIMを使う注意点【まとめ】
ドコモのAndoroidスマホで格安SIMに乗り換える人で、テザリングを使わないのであれば、注意するのは乗り換えのタイミングだけです。
本当にドコモを選んでいて良かったですね。au・ソフトバンクのAndroidスマホで格安SIMに乗り換えようと思うと、もっと色々考えなきゃいけないことが多いです。
まずは、自分の2年縛りの更新月を確認して、端末の支払いがいつまで残っているのか、端末代がいくらで、月々サポートでいくら割引かれているのかをチェックしましょう。
端末購入サポートを受けている人は、規定利用期間と解除料がかからない解約のタイミングを調べて、2年縛りの更新月がいつなのかで、解約するタイミングが分かります。
ポイントなのは、端末代と月々の料金を別けて考えることです。
端末代の分割支払いが残っているからと言って、高い月々の利用料を払い続ける理由にはならないという事です。ここが分かれば、無駄に高い利用料を払い続けなくて済みます。
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